歌もイケる!ヴォーカルに転向したアーティスト
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Foo Fightersのデイヴ・グロールは元Nirvanaのドラマー。
Filterのリチャード・パトリックは元Nine Inch Nailsのギタリスト。
吉井和哉は元URGH POLICEのベーシスト…
このように現在ヴォーカリストとして活動している元楽器隊は少なくない。
ヴォーカルに転向し、高い能力を発揮することは努力なくしては成し得ないことだが、生まれ持っての才能も大いに関係する。
Foo Fightersが結成された頃なんて「デイヴが歌うの?」という戸惑いの声も多かったが、蓋を開けてみたら「めちゃくちゃ歌良いじゃん!」と驚いた。
Sex Pistolsのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズがヴォーカルを務めたNeurotic Outsidersも素晴らしかったし、日本で言えば布袋寅泰やX Japanのhideがヴォーカリストとしても高い能力と強い個性を発揮し、アーティストとして類を見ない存在となった。
ソロデビューやヴォーカルに転身というと残念なパターンが多い印象もあるが、「歌もイケるじゃん!」なアーティストって誰かな?と見渡してみた。
Dave Navarro (デイヴ・ナヴァロ)
Jane's Addictionのギタリストで、Red Hot Chili Peppersの『One Hot Minute』時のギタリストでもある。
2001年にソロアルバム『Trust No One』を発表。
ギタリストとしてのデイヴが好きなので恐る恐る買ってみたが、腰を抜かすほどカッコ良かった。
見た目からしてゴリゴリなスタイルかと思いきや、繊細で透き通るような歌声を持っており良い裏切り方をされた。
ギタリストのソロ作品はギターテクに重心が行く傾向があるが、『Trust No One』は相当クオリティーの高いオルタナティヴロックアルバムだった。
最近はアメリカの番組でMCを努めており、マルチな活躍をしている。
Nuno Bettencourt (ヌーノ・ベッテンコート)
Extremeのギタリストとしてデビューし、97年からソロ活動を始めた。
Extremeの頃からサイドヴォーカル的な立場にもいたので歌が上手いのはわかっていた。
っていうか何でもできる人って印象が強かった。
NUNO名義の『Schizophonic』で改めてソングライター・ギタリストとしての秀でた才能を感じ、Mourning Widows (モーニング・ウィドウズ)で虜にされた。
こりゃExtremeやってる場合じゃないな、衝撃的な完成度だった。
『Schizophonic』は割と明るい内容だったが、Mourning Widowsは陰を持ったオルタナティヴ要素が入り込んだ内容と言える。
個人的にMourning Widowsの世界観がヌーノ作品では一番好きです。
ヌーノの歌声とファンキーでテクニカルなギタープレイが、どこか欝蒼としたオルタナの雰囲気と合わさった名作。
『Schizophonic』よりギタリストらしい構成になっており、重厚だがトリオ編成という巧妙さを感じます。
Population 1名義での『Population 1』は最も"ヴォーカリスト・ヌーノ"が前面に出されている。
歌唱スタイルの幅が広がり一般的にも受け入れやすい楽曲が多いと思います。
実験的要素が多く飽きさせず、変わった事するなぁ~と感じながら聴いてしまう一枚。
ヴァラエティー豊かすぎて受け付けない曲もあるくらいです。そのへんは『Pornograffitti』に似てるかも。
Bernard Butler (バーナード・バトラー)
Suedeのギタリストとしてデビュー。
2nd『Dog Man Star』完成直前に脱退してしまったが、Suedeはバーナードがいた頃がカッコ良かった。
前衛的なグラムロックが10代の私の心を鷲掴みにした。
そんなバーナードを追いかけて98年にリリースされたソロ1st『People Move On』に飛びついた。
なんともドラマティックでエモーショナル。
バーナードの歌声は高くて渋い。
この組み合わせは震えた。
細い歌声なのだが力のある歌声。
それでギターも歌っているのね、Suedeを改めて聴いてみたらやっぱりバーナードのギターは歌っていた。こりゃツインヴォーカルだな、って思った。
続く『Friends and Lovers』は特にフェイヴァリットで当時聴きまくった。
もうちょっとソロ作を出して欲しかったなぁ。
ヴォーカルってクセが必要なんだなと感じました。
現在は表舞台からは引退しプロデューサーとして活躍しています。
Wes Borland (ウェス・ボーランド)
Limp Bizkitのギタリストとしてデビュー。
奇抜なメイクとプレイでギタリストとして人気のウェス・ボーランドだが、彼はBlack Light Burns(ブラック・ライト・バーンズ)でヴォーカルを務めている。
実弟と結成したBig Dumb Faceはおふざけが過ぎるようなバンドだが、Black Light Burnsはシリアスなオルタナバンドだ。
ウェス・ボーランドってこんなに歌がうまかったんだ、と思わせられた。
それにインダストリアルな曲が合わさって、このカッコ良さはスタジアム級。
Limp Bizkitでも一人だけアーティスティックで浮いていたが、才能は本物である。
サポートなど多くの活動をしているがBlack Light Burnsだけに専念して欲しいくらいにカッコ良いバンドだ。
ウェスボーランドはギターも歌も上手い
ウェスボーランドはメイクや衣装も凝っており、仮面も被ってたりします。
しかも動きもあなりアクティブ!
普通のギターリストでは邪魔で恐らくプレイできないぐらい!
そこを、難なく高度なギタープレイを行うことができるのはギターが上手いと言えます。
歌ももちろん上手い。前述の「Black Light Burns」の歌を聞いて欲しい。
IKUO
BULL ZEICHEN 88、Rayflowerの超絶ベーシスト・IKUO。
Ex-iTというバンドでデビューし、Lapis Lazuliを経てソロデビュー。
T.M.RevolutionやL'Arc~en~CielのTETSUYAのサポート等で知られるめちゃくちゃテクニカルなベーシストだが、歌もめちゃくちゃイケるのだ。
これはもうTETSUYAにツッコミを入れたくなる。
その歌唱力で誰にサポートしてもらってんだと…
この界隈はソロ活動をしている人が多いが、これほどまでに歌唱能力の高い人はいないのではないだろうか。
バンドでもできることをソロで行う人も多く、IKUOはソロとバンドによって特色や方向性の異なる曲を使い分けているところも感心できる。
夢人
彩冷える(アヤビエ)のギタリストとしてデビュー。
彩冷えるのヴォーカル以外のメンバーで結成したAYABIEでヴォーカルに転向。
彩冷えるの路線がどんどんシンプルになっていき、ヴォーカルの葵がソロ活動を始めたこともありバンドとしての価値が著しく低下していた。
そこでバンドからヴォーカル以外の全員が脱退するという前代未聞のトラブルが発生し、今後の動向に注目されていた時に発表されたのが夢人のヴォーカル転向。
しかもバンド名はアルファベットに変更したもの。
賛否両論あったが、個人的には好きだ。
夢人は歌が上手く声も良い、明らかにバンドがキャッチーになった印象。
バンド名はほぼ同じだが、新たなバンドとしてサウンド面も変わり改めてヴィジュアル系らしさを取り戻したように感じた。
AYABIEの活動は長くは続かなかったが、現在は彩冷えるとして再結成しスキルアップしたバンド活動を続けている。
現在の彩冷えるは以前より格段にカッコ良くなっている。
最上川司
D'espairsRayのドラマーとしてデビュー、現在はTHE MICRO HEAD 4N'Sのドラマーとして活動している。
最上川司はちょっと番外編になるが、演歌歌手だ。
TSUKASA名義でドラマーとして活動しているが、小さい頃からの夢は演歌歌手だった。
バンドメンバーの後押しもあって、ヴィジュアル系バンドで活動しながら念願の演歌歌手デビューを叶えた。
ドラムを叩いている姿からは想像できない"こぶし"の効いた歌いまわし。
決して遊びではなく演歌愛が伝わってくる本格的な演歌だ。
ヴィジュアル系演歌歌手として人気も上々らしい。
山形弁がなんとも人の良さを増長させている感じがします。
そんでめっちゃイケメンですね。
演歌の幅を広げ、老若男女に愛されるアーティストになって欲しいです。
バンドマンのソロアルバムやヴォーカル転向作品を色々と聴いてまわりました。
ですが曲は良いけど歌が微妙だったりというモノが多い印象。
そんな中でもフジファブリックの山内総一郎さんは以前から数曲歌っていたこともあり、以前とあまり違和感がなく、すんなりバンドとしてまとまっていますね。
デイヴ・ナヴァロやヌーノ・ベッテンコートを先に出してしまうと比較して劣るものがほとんどと感じてしまいます。
今回は、そんな中でも良いと思える人だけをピックアップしました。
是非これ以外にもオススメのソロ作品があったらお教えください。
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