重低音が鳴り響く!ベース音がかっこいい曲
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バンドアンサンブルの中のベース。
曲の低音として土台となる重要な楽器パートだ。
ライヴではベースの重低音による振動を感じ、花火大会に似た興奮を覚える。
そんなベースだが、曲を聴いていると聴き取りつらいものがある。
METALLICAの「…And Justice For All」のような”敢えて”ベース音を小さくしたものや、他のサウンドを強調するために低音を絞っている、ということがあるのだろう。
一方、ベース音のヴォリューム(音量)が強調されているものもある。
ベース音が大きな曲はロック系やR&B系に多く、音像があり心地良い重低音が身体に染み渡る。
意外とDragon AshやGRAPEVINEなどはベース音が強調されており個々のバランスが調和されている。
また、Japanのミック・カーンやPINKの岡野ハジメさんなど変態的な天才ベーシストはたくさんいる。
しかし、さらにベース音が強調されたバンドや曲が存在するのだ。
これは音作りやミックスはもちろんだが、奏法やフレーズも相まって表現される一つの個性である。
特に、ウネウネと這いずり回るようなランニングベース奏法で超重低音を轟かせるのだ。
それを聴くと”脳汁が噴出しているんじゃないか”と、何やら危ない興奮を感じてしまう。
この記事を読んでくださっているロックファンならわかるだろう。
重低音が大好きな方なら特にわかるはず!
重低音でかっこいい曲
もうお気づきの方もいると思うが、ベースが重低音を出している曲だと、必然的に曲全体が重低音を感じやすく、重低音を意識した曲作りになり、かっこいい曲が多い。
重低音とベースは切っても切れないモノなのだ。
以下の重低音の楽曲紹介しているので、重低音でかっこいい曲を探している方には是非聞いてもらいたい。
ということで、今回はそんな「心地良いを通り越した蠢く重低音」を軸にいくつかバンドや曲を紹介したいと思います。
ちなみに、選曲をする際は下記のURLに書いてあるArlideal設定とハイレゾ対応イヤホンを使用しています。
皆様も是非、この設定で重低音を聴いて感じてみてくださいね↓
(AーZ順)
Alien Ant Farm
エイリアン・アント・ファーム
ベーシスト・Tye Zamora (タイ・ザモーラー)
マイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」をカバーし人気者となったちょっとおバカなバンド、Alien Ant Farm。
現在は脱退してしまったが、6弦ベース使いのタイ・ザモーラーが放つサウンドは超重低音という言葉がピッタリ。
お茶目なぽっちゃりキャラとのギャップが凄いが、最初に聴いたときはあまりの重低音にぶったまげてしまった。
ラウド系に属すると思うのだが、この手のバンドはギターとリフを合わせたユニゾンフレーズが多い。
そのため、リフとしての太さは出るがベースが突出するわけではなくなる。
むしろギターの音を太く作っているのでギターの低音が目立つ。
しかし、Alien Ant Farmの場合は全く重低音ベースが埋もれない。
ミドルを強調した音作りで個性がハッキリ出ているように聴こえる。
またメロディアスなベースラインも重低音を際立たせる要因だろう。
Die In Cries
ダイ・イン・クライズ
ベーシスト・TAKASHI (金内孝史)
このサイトの記事では何度も出ている私の大好きなバンド、Die In Cries。
デビューした90年代初頭、当時は5弦ベースを操るベーシストは少なかった。
そんな中に登場したわけで、そのサウンドに虜にならないわけがなかったのです。
さらに、5弦だけでなくフレットレスも操り「ヌメェ~」っとした重低音が恐ろしく響くのも強烈な個性でした。
どのアルバムもそのサウンドは聴けますが「VISAGE」「NODE」「Seeds」の重低音サウンドが強烈です。
お気に入りのベースラインは「L.O.V.「」….」「殺シテモ殺シタリナイホドノ」「Better Than Nothing'」
まさに脳汁ブッシャーです。
解散後はFAME、BUGなどで活躍。
また、hideのレコーディングやL'Arc~en~CielのKenちゃんのソロバンドメンバーとして活躍。
hideの「限界破裂」やKenちゃんの「Speed」などでもTAKASHIの重低音が這いずり回っています。
Filter
フィルター
ベーシスト・Frank Cavanagh (フランク・カヴァナフ)
Nine Inch Nailsのギタリストであったリチャード・パトリックが結成したバンド、Filter。
デビュー盤はグランジ色が強かったが、2ndからサウンドの確立とデジタル色が加わり個性が出てきた。
元々ベースが目立つバンドではない。
ユニゾンが多いスタイルでもあるので個々の音の太さや重さより、バンドとして全体に重心があるタイプである。
そんな中でも、3rd「The Amalgamut」以降は比較的ベースサウンドが目立つ。
基本的にユニゾンリフが多いのだが、ベースサウンドがこれまでより太く独立したミックスとなっている。
今回選出した中では突出さは低めだが、心地良い重低音サウンドに耳を奪われた。
Filter特有のシャガシャガにひずませたギターサウンドの奥で図太く響く重低音が何ともかっこいい。
是非イコライジングして聴いてもらいたいバンドです。
Girugamesh
ギルガメッシュ
ベーシスト・愁 (シュウ)
2004年より活動していたヴィジュアル系ラウドロックバンド、ギルガメッシュ。
愁が奏でるベースのサウンドも、非常に心地良くも不気味な重低音を這いずり回している。
ベースのサウンドが大きく変わったと思えるのが、2009年リリースのアルバム「NOW」以降。
2008年までは重量は十分あるがややぼやけてしまう印象がある。
2009年からはカチッと明確なサウンドで重くブリブリとした不気味さを纏っている。
ラウドロック系なのでユニゾンリフが多いバンドでギターの太い音が印象的であるが、そんな中でもベースサウンドは埋もれることなく程良いミックスになっていると感じられる。
いや、もうちょっと大きくても良いかも。
バスドラムのアタックと弾かれるフレーズがたまらないです。
MAVERICK D.C. GROUPに所属していたのでイベントではkyoちゃん(D'ERLANGER)やhyde(L'Arc~en~Ciel)とDin In Criesの「NERVOUS」を演奏していた動画がある。
この曲は蠢く5弦ベースの良さが非常に大きく出せるのでぴったりな人選だと思える。
Hoobastank
フーバスタンク
ベーシスト・Markku Lappalainen (マークー・ラパレイネン)
Incubusと仲の良いバンド、Hoobastank。
2005年に脱退してしまった親日家ベーシスト、マークー・ラパレイネンのベースサウンドも当時は重くて身体がシビれた。
このバンドに至っては1stアルバムである「Hoobastank」のミックスが最も良いと思われる。
2006年の「Every Man For Himself」も似たようなミックスになっていると思うが、異なるベーシストになってしまうので割愛する。曲調もバンド全体的にもちょっと変わってしまったので…
ゴリゴリブリブリにドライヴするマークー・ラパレイネンのベースサウンド。
当時はニューメタル勢が多く出ていた時期でもあり、だからこそリフから飛び出したベースの独特なウネリがバンドの個性を演出していた。
メロディアスなバンドでもあるので、そのバランスが非常に良かったと感じる。
この音をイヤホンで聴くと、身体の中心にグサリと刺さってくるのが分かる。
IKUO
イクオ
BULL ZEICHEN 88、Rayflowerのベーシストであり、またTETSUYAやT.M.Revolutionなどのサポートで知られる超絶テクニックベーシスト・IKUO。
シンガーとしても活動しており、私が知る限り日本一、否、世界一。
様々なジャンルに対応するベーシストで、さらにその中に個性が爆発している。
5弦ベースでゴリゴリしていると思ったら、フュージョン系ではウネウネヌメヌメ這っている。
主にゴリゴリでスピーディーなため這いずり回っているという表現は違うと思うが、その重低音はマグマのような地底の躍動を感じる。
その音作りは非常に勉強になるし憧れる。
それで歌もうまいんだから、そりゃ惚れるわ。
自身のYouTubeでは、「本人が弾いてみた」シリーズをアップしているので是非見てみてほしい。
訳わかんないから…
好きなベースフレーズはBULL ZEICHEN 88の「覇烏」。
「虹」という曲のベースも好きだがちょっと今回のテーマとは少しズレてるので除きました。
Insolence
インソレンス
ベーシスト・Paul Perry (ポール・ペリー)
レゲェやヒップホップ、メタル、ハードコアが織り交ざったミクスチャーバンド、インソレンス。
2001年にメジャーデビューし、日本でもヒット。
それは、「日本は第2の故郷」と言わせるほどの盛り上がりだった。
このバンドこそ今回の企画の最たる重低音だろう。
2001年のデビュー盤である「Revolutiuon」
この重くて太い音に当時のイヤホンはバキバキにされた。
このサウンドを聴き流すなんてことは絶対に無理!というサウンドである。
当時はあまりロックを聴かない友達もこのアルバムを持っていたくらい人気でした。
ベーシストのPaul Perryは脱退したり復帰したり、バンドは今も続いているようです。たぶん。
KoЯn
コーン
ベーシスト・Fieldy (フィールディー)
ここは言わずもがな、ですが記載しないわけにはいかない。
基本的にはドンシャリサウンドのスラッピングなのでバキバキしているのですが、デビュー盤の「Blind」のオープニング聴いて濡れないわけないですよね?
スラッピングしているのにしっかりヌルヌルと音が繋がれているのが分かります。
ギターも強烈なので当時のイヤホンではバキバキしか聴こえなかった気もしますが...
KoЯnによってニューメタル系が増えたと同時に重低音を重視するバンドが増えたのは事実。
しかしながら、これらの多くが突出したベースサウンドを持っている訳ではなく、チューニングを低くしただけが多い印象。
ユニゾンリフメインの楽曲が多いので、バンド全体の重さ重視といったところです。
Limp Bizkitは中々目立つベースサウンドメイキングだったと思います。
「Nookie」のベースはカッコよかったと思います。
KoЯnのベースサウンドはバキバキが軸ながらエフェクトを多用し、曲のムードを上げています。
しかし、イコライザーを設定する際に絶対確かめるのはKornですよね。
バキバキだけじゃなく、しっかりベースラインを確かめるバロメーターのような。
L'Arc~en~Ciel
ラルク・アン・シエル
ベーシスト・Tetsuya (テツヤ)
日本でランニングベースと言ったらラルクのテッちゃん。
The Yellow MonkeyのHEESEYや黒夢の人時もかなり動くタイプですが、Tetsuyaサウンドは割と初期から5弦ベースを取り入れ、太く這いずり回っていました。
当時中学生だった私は「Tierra」のそのサウンドにどっぷりハマりラルクのコピーバンドをしていました。
担当はギターでしたが、Sakuraが抜けるまでラルクというバンドそのものを崇拝していました。
幻想的な雰囲気の中にヌルヌルと滑らかであり時に不気味さも演出するベースラインは独特なセンスを感じずにいられません。
「Inner Core」のベースサウンドなんて最高ですね。
4弦ベース使用ですがアタックを感じる重低音サウンドです。
意外と90年代の曲のほうがベースのミックスはヴォリュームが大きく目立っています。
2000年代になるとバンド以外のサウンドも増えたからかヴォリュームを絞っています。
ただ、5弦ベースをメインで使用し始めたのは2000年代から。
当然サウンドは進化しており、その重さも深化しています。
上記で述べた通り曲によってミックスでベース音の大小は異なります。
私のお気に入りベースラインは「GOOD LUCK MY WAY」。
疾走感のあるさわやかな曲ですが、サビのベースラインがたまらなく這いずり回っていて好きです。
あと、今回選出したベーシストはほとんどが指引きですがテッちゃんはピック引きメインというのが特徴です。
School food Punishment
スクール フード パニッシュメント
ベーシスト・山崎英明 (やまさき ひであき)
2012年に解散してしまった男女4人組バンド、School food Punishment。
エレクトロとポストロックが混ざったような音楽性でジャムって作ったような楽曲が多い印象でした。
そこで蠢くベースラインを弾き出していたのが2008年に加入したベーシスト・山崎英明さん。
加入前にベースを担当していた上田睦氏もベースラインは目立つほうだったが、山崎さんのベースラインとサウンドはまさに這いずり回っているのだ。
それもそのはず、L'Arc〜en〜Cielのベースをよくコピーしていたという。
そのサウンドは、太く重く、やや輪郭をぼかしており温かみのある印象。
ただアタックを感じるような芯を感じるサウンドである。
非常に心地良いサウンドで、フレーズすべてが真正面から飛び込んでくるようである。
メジャー1stアルバム「amp-reflection」は特に聴いていたアルバムであり、お気に入りの一枚。
好きなベースラインの曲は「line」。
内村友美さんの声が大好きなので、それもおすすめ。
SEVENDUST
セヴンダスト
ベーシスト・Vince Hornsby (ヴィンス・ホーンズビー)
エモーショナルな叫びが特徴の94年結成のオルタナメタルバンド、SEVENDUST。
いわゆるラウド系に属するバンドであり、ギターリフ先行型のバンドである。
ヴィンスのサウンドは弦の振動が伝わる重低音サウンド。
不気味に太く広がり曲を包み込むような土台サウンドだ。
ツインギターでラウド系の特徴でもある"リフありき"な曲が多く、やはりギターの音がとても目立つ。
この手の場合、ベースの音は埋もれがちになる。
しかし、ヴィンスのベース音はしっかりと重く土台を支えているのが分かる。
まぁミキサーの手腕によるものだろうが、ギターもドラムのサウンドも非常にバランスよくカッコいい。
特に聴いてきたのは2000年前後であるが、当時のラウド勢の中ではそのサウンドメイキングは非常にレベルが高かったと思う。
近年はメロディー重視な楽曲が多いが、ラウド性は損なわれず図太い土台は支え続けている。
311
スリーイレヴン
ベーシスト・ Aaron"P-Nut"Wills (アーロン・Pナット・ウィルス)
ラップやレゲェを取り入れたミクスチャーバンド、311。
タイトなドラムサウンドとシャギシャギに歪ませた軽めのギターサウンド、ということもあり余計にベースが目立つ。
しっかり支えているのが非常に分かりやすいスタイルである。
ヌルっとしていながら図太いそのサウンドはまさにWarwickサウンド。
時々軋むような音が非常にカッコいい。
これを聴くとWarwick欲しいなと思ってしまう。
陽気な曲の中にこういう太い音があることでカッコ良さが出ていると思えます。
これでベースも軽い音だったら…恐ろしいですね。
今回はこのようにまとめてみました。
曲単位ならばまだまだたくさんあるのですが、長くなってしまうのでまた改めてまとめようと思います。
年代的にちょっと古いものが多くなってしまいましたが、おすすめのバンドや曲があればぜひコメント欄で教えてください♪
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