BUCK-TICK THE CEREMONY -櫻井敦司へ-
公開日:
私とBUCK-TICK。
2023年10月19日。
BUCK-TICKのボーカル・櫻井敦司はKT Zepp Yokohama公演中にステージに倒れ、脳幹出血のため逝去した。
81年生まれの私がBUCK-TICKに出会ったのは小学生の頃。
たぶん90年頃だったと思う。
兄が好きだったこともあり様々なライヴビデオを見させられていた内の一つがBUCK-TICKだった。
当時はBOØWY(既に解散していたが)や米米CLUB、Barbie Boys、LÄ-PPISCH、アンジーなどバンドブームの様々な音楽を聴かされており、その中で幼いながらにハマったのがBOØWYとBUCK-TICKだった。
小学生ながら『殺シノ調べ』が新聞全面広告に載っていたのを見て興奮したのを覚えている。
今井寿と星野英彦の姿に衝撃を受け、中学生になったらギターを始めようと決めており、中学1年生のお年玉で初めてのギターを買った。
FERNANDESの黒いストラトでゴールドパーツのギターだった。
値段は3万円くらいの安物。
そのギターを夢中でかき鳴らし、練習し、寝ながらも抱えていた当時を思い出します。
初めて覚えた曲は『JUPITER』だった。
エフェクターの存在も知らずにアンプの歪みとギターのコントロールのみで完璧に弾きこなせていたと自画自賛していたものだ。
中学生の頃は『唄』『鼓動』を発表した頃で、ひたすらに弾き倒していた。
周りの友達にもBUCK-TICKの存在を広め、新曲が出るたびに興奮していた。
当時は『Six/Nine』や『COSMOS』の時代。
ギタリストながら「俺は櫻井敦司になる!」と理想と目標を抱え、社会不適合者へとの道を辿ることになる。
とにかく夢中だった。
以来、リリースする毎に聴いてきたものの初めてライブに出向いたのは2007年の『BUCK-TICK FEST 2007 ON PARADE』だった。
ライヴを観に行くという習慣が無かった私にとっては、地元に近い横浜開催ということで「行かなきゃ損」という考えから勝手に友達の分のチケットも購入し生のBUCK-TICKを観に行った。
沢山のアーティストが参加されていたが、初めてのBUCK-TICKを観て私は涙が止まらなかった。
小学生の頃からの憧れが目の前にいる。
なぜもっと前からライヴに出向かったのだろう、と思い返したり。
特に、JUPITERを演奏する前のあっちゃんのMCに心撃ち抜かれてカッコ良さに足がガクガク震えた。
このフェスに行った人なら分かると思う。
「and YOU」
この言葉に感謝や愛が詰め込まれていた。
BUCK-TICKを好きで良かったと思えた瞬間であった。
その偉大さに圧倒され、さらにBUCK-TICK愛に拍車をかけたのである。
それ以降はツアー初日に地元で開催されることも多く、何回かライヴに行っていた。
千葉でのフェスも泊りがけで行ったし、お台場の2daysも行った。
大好きな『ミウ』も聴けて大満足なライヴだった。
『Coyote』なんてバーボン飲みながら聴いたら最高なんだよな。
次はどんな曲を聴かせてくれるんだろう
どんなステージを魅せてくれるんだろう
そう思いながら新作を聴きながら日々を過ごしていた。
2023年10月19日。
KT Zepp Yokohama公演。
あっちゃんがステージ上で倒れ搬送。
以降のライヴは中止と発表される。
同じくメンバーが参加されるイベントも中止と発表。
「いやいや、大丈夫。早く治して戻ってきてね。」
櫻井敦司は魔王やん。
誰もがそう思っていたと思う。
10月24日。
悲しい知らせが届いた。
私たちはどう受け止めたらいいんだろう。
何を求めて生きていけばいいんだろう。
大袈裟かもしれないが、ファン心理はこんなものだ。
ずっと追いかけてきたあっちゃんが居なくなってしまった。
信じたくないし信じられないよ。
しかし、これが運命ならば受け止めなくてはいけないことも年相応に分かっている。
いつか、この日が来ることを。
でも、早すぎない?
みんな思うよね。
12月9日。
THE CEREMONY -櫻井敦司へ-
Zepp Hanedaでの献花式へ行ってきました。
辺り一面真っ黒な人だかりであっちゃんが「笑っていいとも!」に出演された時のタモリさんの言葉が過りました。
まぁライヴもそんな感じだったし、だろうなぁって感じでしたけど。
皆のあっちゃんへの愛を感じる現場でした。
私が会場へ入場した際のBGMは『RENDEZVOUS』が流れていました。
「心からありがとう」
その歌声に心が揺さぶられない訳は無く、涙と嗚咽を我慢しつつ、否、しきれず素直に並びました。
周りの皆さんも涙を流し、皆、気持ちをあっちゃんに伝えていました。
私も綺麗なカーネーションを献花し、「あっちゃん、ありがとう」と手を合わせました。
少し個人的な感謝を心で唱えつつ数秒で会場を後にしました。
涙であふれる視界と急々とした会場に、周りに貼られたあっちゃんの写真や献花の札を観れる余裕はありませんでしたが、その場へ行けた有難さを噛みしめながら会場を後にしました。
人生は、愛と死。
Remember to die
私には大切な人がいます。
皆さんも大切な人がいると思います。
運命は非情なものです。
運命を受け入れるのは酷なものです。
辛いこともありますが、愛を伝えながら死ぬまで生きようと思います。
パレードは終わらない。
そんな人生を作りたいと思います。
櫻井敦司様、
今まで本当にありがとうございました。
これからも聴き続けます。
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